宅建試験攻略02ーテキスト・問題集選びー
今日は、テキスト・問題集選びについて書いていきます。
入門書はいらない!
本屋に行くとまず、「宅建士入門」のようなタイトルの本が目に飛び込んでくると思います。
本格的なテキストに進む前に、慣らし運転的に入門書を読んでみたいという気持ちはよくわかります。
しかし、結論からいうと、こういった入門書は全く読む必要がありません。
フルスペックのテキスト自体が、十分分かりやすく書かれているからです。
入門書を経なくても読みこなせます。
回り道をしないためにも、入門書は読まず、いきなりテキストに進みましょう。
テキストのオススメはU-CAN
オススメのテキストとして、私はU-CANのテキストを推します。
U-CANのテキストとはいっても通信教育のものではなく、市販されている「速習レッスン」で十分です。
このテキストは、冒頭に具体的事例を示しながら解説してくれるので、法律のイメージがわきやすく、理解しやすい設計になっています。
もちろん、知識量も合格点をとるのに必要十分なものです。
問題集のオススメは出る順
オススメの問題集は、LECの「出る順宅建士」です。
宅建試験は過去問の焼き直し問題の出題が非常に多いため、勉強の中心は過去問演習になります。
「出る順宅建士」は全3冊で、計550問もの過去問が掲載されており、重要過去問を漏れなく学習することができます。
また、分野別に問題が掲載されているので、テキストの進行にあわせて学習することができます。
解説も詳しく掲載されており、理解を助けてくれます。
正直、テキストは定評のあるものならどれでも同じようなものなのですが、問題集に関しては、この出る順一択だと思います。
オリジナル問題集はいらないが・・・
上記の「出る順」は550問もの過去問が掲載されているため、出る順だけで、合格に必要な演習量に達してしまいます。
これ以外にオリジナル問題を解く必要はありません。
そんな時間があれば、過去問を何度も解き直しましょう。
というわけで、オリジナル問題集は必要ありません。
ただし、直前模試だけは受けましょう。
時間管理をするためです。
どれくらいのペースで問題を解けばいいのかを体験するために、模試で予行演習を積んでおくべきです。
もっとも、予備校まで行って模試を受ける必要はありません。
書籍形式になっている模試を1冊買ってきて、図書館ででも解けば十分です。
模試はどの本でもかまいません。
私はLECのものと宅建学院のものを使用しましたが、2017年版についていえば、宅建学院のものは少し簡単すぎました。
難易度的にはLECのもののほうが本試験に近かったように思います。
以上、宅建試験のテキスト・問題集について書いてみました。
宅建試験攻略01ー攻め科目・守り科目ー
「宅建試験には攻め科目と守り科目がある」
宅建試験は、
・宅建業法
・権利関係
・法令上の制限
・税その他
の4分野から構成されています。
合格点は、例年35点前後です。
宅建業法の配点は20点、権利関係の配点は14点。
そこで、「宅建業法と権利関係だけ仕上げれば合格だ!」と、この2分野に集中してしまう受験生が出てきてしまうのですが、この戦略は大抵うまくいきません。
宅建業法はともかくとして、権利関係で満点を狙うというのが非常に大変で、また、ものすごく効率が悪いからです。
宅建試験に出題される4分野は、配点にも、難易度にも、大きな差があります。
そこで、効率を考え、科目ごとに、高得点を狙いに行く「攻め科目」と、転ばないよう最低限の点数を確保しに行く「守りの科目」に分けて勉強していくのがオススメです。
具体的には、
配点が最も高く、かつ、難易度も低い宅建業法は、「攻め科目」、
配点は高いが、難易度が高い権利関係は、「守り科目」です。
法令上の制限と税その他は、それぞれ配点が8点ずつ、難易度は中程度といったところで、上記2科目の中間といったところですが、どちらかというと「攻め科目」にできる分野だと思います。
大事なのは、配点だけに注目せず、難易度も考慮して、攻め/守りを決めることです。
このような観点からすると、権利関係を攻め科目とするのは得策ではないでしょう。
第1回目は、「宅建試験には攻め科目と守り科目がある」というお話でした。